とうとう新しい洗濯機がやってきた。それがなんとチャイナ製品である。
ひと月前にこんなブログ【ハイテクも歳には負ける】を書いた。13年前に買った洗濯機が壊れた話である。
自動注水機能が故障したので、人力注水などしてだましだまし使いながら思案していた。これを買い替えてもまた13年先まで使うことは、確実にない。いや、新品買った途端に不要になる恐れもある。終活中なのに新品買ってどうする、などなど。
かといって今更に盥で手もみ洗濯もできないしなあ、いや、できなくもないかな、もう年取って運動量が少ないから汚れ物は少ないからなあ、いやいや、これから介護段階になるともっと多くの汚れもの出るかなあ、なんて、どうでもよいことを悩み楽しむのである。
ネットや近所の電器屋で、なにか安いいいやつはないものかと、探す楽しみもやっていた。意外にも近所にたくさんの古物屋、いまではリサイクルショップと言うらしいが、そこで中古洗濯機を売っているのも見つけた。ほう、こんなところにもあるのか、いつも前を通るのに気がつかなかったのは、用がなかったからだ。
そうして1カ月、結局は近所の大型電器店で一番安いヤツを買ったのが、ハイアールなるチャイナメーカー製品だった。これまでいわゆる白物家電でうちに入ってきたものは、すべて日本メーカー製品だった。初めてのチャイナ製品である。小物の電気製品はチャイナ製がちょこちょこあるが、、。
昔々1950年代から70年代だろうか、日本製品は安かろう悪かろうの国際的な評判であった。金のあるうちではアメリカ家電を買ったものだ。そのうちに日本製品の質が上がってきたら、次はコリア製品が安く入ってきた。これが次の安かろう悪かろうの評判であり、それにチャイナ製品が追随したものだった。
しかし今では、コリアもチャイナも技術向上で品質が良くなってきた。なにしろその大陸や半島のメーカーたちは、U.S.A.や日本のメーカーを買収して製品を作るようになったからだ。ハイアールはいつだったか日本の三洋電機の白物家電を買収したから、うちに来た洗濯機は実はサンヨーの洗濯機なのだろうか。
こうして安かろう悪かろうの波は、日本から半島へ大陸へと西へ移っていったが、今はもっと西の方に行ったのだろうか。例えばインドとか。
やってきた洗濯機だが、白物であるがどうも白物過ぎるのだ。表示がすっきりと統一されていて、ひところのモダンデザインなのだ。年寄りにはどの表示も同じに見える。どれが何か迷う。
ハイアール製洗濯機 |
どこから押せば洗濯が始まるのかもよく分からない。そこで、とりあえずスイッチにフェルトペンで丸を書いて番号を付けておいた。モダンデザインだいなしである。
まあ、洗濯機なんてどのメーカーも同じようなものだろう。適当にやっていればそのうちに分かるだろう。でもなあ、こちらのボケる方が先にくる恐れもあるよなあ。
(20231113記)
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伊達美徳=まちもり散人
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