2025/01/13

1861【LA大火事】森林から都市へ拡大した大火災の原因に異常気象があるとすれば他人事ではない

 


 ロス・アンゼルスで高級住宅地が大火事だそうである。7日発生から今日(20250113)現在も燃え続けていて、東京山手線内面積の倍以上も燃えたとのこと。
 データ的には、被災面積160平方キロメートル、死者16人、被災建物は1万棟以上、避難の指示や警告の対象になっている住民はあわせて30万人だそうだ。
 これでは山火事とはもう言えなくて、都市火災というべきだろう。

 昨夜はPCのSNS(youtubeとX)でいくつもの現地中継(LIVE)を見続けた。特に空中からの現場の火災進行実況は、まったくもって凄い、怖い、酷いものである。

 これはまるで炎の津波である。裏山から炎の横列の津波が下って襲い来るのを、なすすべもなく見る住民の気持ちを思うとやり切れない。ということは、あの大津波の時の沿岸の人々の気持ちもそうだったのだ。大自然からの攻撃に人間はなすすべもない。



 燃え広がる炎の空中写真を見ていて、ちょっと気になったのは、全く別の場所が何か所も燃えていることだ。飛び火とみるのは遠すぎる。同じ条件化なら自然発火するところが何か所もあるのか、あるいはいくつかは人為的な発火かとも思えるのだ。


 SNSには例のごとくに、陰謀論はもちろん、被災画像に人種差別的コメントとか、AI製の偽画像とか、怪しい書き込みがある。
 そんな妙なときにトランプは政権に就くのだが、どうするのだろうかと思っていたら、さっそくに民主党知事の失策だと言っているらしい。困った人だ。USAは大丈夫か。

 なぜこれほどに火災が拡大するのか。日本でも近年では2024年元日の能登輪島の朝市通りとか、2016年の糸魚川大火とかあるが、LAほどの大規模ではない。USAの住宅地の住宅の建て方(材料とか防火対策)とか、住宅地の都市計画(山林と住宅地の配置)とかに原因があるような気がするが、正確なところはわからない。

燃え尽くした山と住宅地

 LAの郊外には広大な住宅地がとめどもなく広がっている。まさに自動車社会の国である。緑に覆われた広い宅地に大きな住宅が、たぶん木造でびっしりと建てられている。燃えた跡の住宅地のあまりにもひどさに驚くしかない。画一的に作られた住宅地らしいが、全く画一的に廃墟になっているのが痛ましい。

 この森林火災の拡大から大規模都市火災への展開の原因を言う識者によれば、近年の異常気象によって森林が燃えやすい条件になっていたとのとこと。それが分かっているなら、森林火災拡大防止対策を取り入れた居住地づくりの都市計画があってもよいはずだ。


 例えば、延焼拡大防止のために、広い幅の空地の延焼防止帯を設けることが有効だろう。しかし、この写真に見るように、LAの郊外住宅地開発は野放図に森林を侵食している。特にキャリフォニアにおける乾季の山火事騒動は、毎年のことだからとっくに分かっていたはずだ。

ここは被災地ではないが広大な郊外住宅地が山を切り開いてい広がる

 そもそも森林地帯で人間が住むようなところじゃなかったのに、無理やり開発したのである。人がいなければどんなに森林が燃えても災害とは言わないだろう。
 そんなところに住み込んだ人間に、自然が土地を返せと迫っているのが、この大火災かもしれない。

 異常気象がこの大災害の原因ならば、日本列島も同じようなことが起きないとは限らない。太平洋を挟んだ対岸の火事ではなくなる。
 特に人口が減少しつつある郊外住宅地や地方小都市では、いったん燃え広がるとそれを止める人手がないから、拡大するばかりになるおそれは十分にある。
日本の都市の郊外住宅地開発も似たようなものだ

 コロナ禍は終わるらしいが、異常気象禍は今後ともつのるばかりのようだ。このところあちこちで戦争が多いのも、異常気象が人間の生存本能を掻き立てている現象かもしれない。右傾化する世界、強権国家の出現はまさにそうだろう。
 なんとも嫌な時代に生きることになったものだ。

 (2025/01/13記)

(20250114追記)14日朝のNHK報道では、死者は24人に増え、避難指示や警告対象住民数は、ピーク時には30万人以上だったが、13日時点では18万人余りに減少。一方、LA近郊では14日早朝から15日正午ごろまでは「特に危険な状況」に風が強まるとのこと。

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2025/01/10

1860【新春長屋政談】よれよれの地球はコロナ禍後遺症よわり目にたたり目トランプ禍到来

「やあ、ご隠居、謹賀新年です」

「うむ、アケオメだな。簡単年賀には簡単返事にするよ。 また今年も明けてしまったね、もうこの歳になると新年なんて珍しくもない、飽き飽きだよ」

「まあ、そういわないで付き合ってくださいよ」

「だってさ、コロナが明けたら、何か特別な良い世界がやってくるかもしれない、それを楽しみで生きてきたんだよ、この4年をね。だけども、実はちっともいいことが起きないねえ、気候変動で災害ばかり、あちこちで戦争で殺し合いの世だよ」

コロナ禍にプーチン禍トランプ禍インフレ禍温暖禍右傾禍地球は禍星
(221116詠)

「まあそういわないで、もう少し人生を楽しみましょうよ。そうそう、今年はトランプが出てきて面白そうですよ、あのお騒がせ男が」

「ウンそうだね、アメリカって変な国だねえ、あんな人を大統領に選ぶんだもんなあ。いやいや、アメリカだけじゃない、ロシアでもプーチンを選んだんだものなあ、近ごろはヨーロッパでも極右政権が登場しそうな気配だしなあ、変な世の中になったね、これらの変なことつづきの原因は、地球全部がコロナ後遺症に罹っているにちがいないょ」

「こうなったら、あのトランプが、どんな変なことや奇妙なことを言い出してやりだすか、それを積極的に楽しみましょうよ、それが庶民にできる災難を楽しむ術ですよ」

「おっ、なるほど、何にも関係ない庶民は弥次馬根性丸出しで、トラさんの無教養丸出し政策で世界が右往左往する、それを眺めて楽しもうってのかい、う~む、世も末だね、でもそれも面白いな」

「そうでしょ、もうそれが始まっているんですよ。トランプのUSA大統領就任は1月19日ですから、まだ大統領じゃない、でも大統領でもある、そんな位置にあるもんだから、いい気になって無責任な発言をやってますよ」

(東京新聞20250106)
「わはは、これは面白い、そうかそうか、末世的な不健康さがあるが、しばらく楽しむことにするか。わたしは前にこんな狂歌をこのブログに書いたが、いよいよ何か起きそうだ」

もしかして「棚からトランプ」かもしれぬ いや「泣き面にトランプ」かもしれぬ

「USA衆愚連中はあんな人を大統領の選出するとは、なんと乱れた地球になったかと、がっくりしていましたが、これは第一級のエンターテインメント世界がやってきたんですよ」

「チャイナのシーさん、ロシアのプーさん、北コリアのキムさん、EUは誰だっけ、そう言えばメルケル後にリーダー級がいないね、だれか知らんがみんなトラさんと丁々発止とやっとくれ、野次馬として楽しむからさ」

ジャパンのイシさんはどうするんですかね、この前のトラさん大統領の時に尻尾ふってじゃれてたアベさんのようにやりますかね」

「面白そうだね、今年の春こそ西行の辞世の一首「願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のコロナ(頃)」に追いつきたかったが、もうしばらく生きてみるか、そんな気になってきた。そこで狂歌一首」

よれよれの地球はコロナ禍後遺症よわり目にたたり目トランプ禍到来

(2025/01/10記)

ーーーこのブログのトランプがらみ瓢論ーーー

・2024/11/20・1850【選挙狂歌】付和雷同したネットの衆愚 https://datey.blogspot.com/2024/11/1850.html

・2024/11/09・1849【分断の地球】トランプ再登場また分断地球新冷戦時代かhttps://datey.blogspot.com/2024/11/1849.html

・2024/11/05・1848【もしトラ】トラとリス民意を割って真っ二つhttps://datey.blogspot.com/2024/11/1848.html

・2024/07/26・1824【トランプ対ハリス】トランプは一転してヨボヨボ爺にhttps://datey.blogspot.com/2024/07/1824.html

・2024/07/15・1823【トランプ狙撃事件】Hey Mr.Trump! YOU'RE FIRED! https://datey.blogspot.com/2024/07/1823.html

・2024/02/27・1797【もしトラ】実現するい地球リスク「トラプーシ世界」https://datey.blogspot.com/2024/02/1797.html

・2024/01/29・1787【世界選挙年】今年は世界人口の半分が選挙 https://datey.blogspot.com/2024/01/1787.html

・2022/11/16・1655【禍多き星よ】コロナプーチントランプ禍地球は禍星 https://datey.blogspot.com/2022/11/1655.html

・2020/11/07・1499【困惑する政治の季節】アメリカでも日本でも政治的騒ぎ中https://datey.blogspot.com/2020/11/1499.html

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2025/01/02

1859【高血圧事件③】 老いぬればわれも放哉をきどりたし「屁をしてもひとり」ナンチッテ

 【高血圧事件②】から続く

 この年末年始は、近来まれなほどに実に詰まらなく過ごしている。
 2024年1月24日クリスマスイブから喉が猛烈に痛くなり、今年の正月3が日もゲホゲホグチュグチュである。なさけない。

 昨年12月23日夜、のどが痛くて寝れらない。開院を待ちかねてクリニックに行った。
 なんとまあ、ビルの廊下に待たされてクリニック待合に入れてくっれない。感染対策だな。寒い寒いと言ったら、看護士が懐かしやニクロム線が赤く輝く電熱器を足元においてくれた。
 別入り口から入って、看護師に両鼻穴に白いひもを突っ込まれて、コロナとインフルエンザの検査だった。始めてやったがあれは痛かった。

 やがて医師が廊下に出てきて、検査結果はコロナでもインフルでもないと分かったとて、大きく開けさせられた喉の奥をちらりと見て、「うん、赤くなってるね」と一言で診察おしまい。4日分薬を処方してくれたから、そんなもので治るのだろう。まあよかった。

 さてどっこい、今日はそれから10日たったが、まだ治らない。4日分の薬はとっくにのみ終えたが、いまだに喉が痛くて日夜ゲホゲホグチュグチュやっている。
 熱がないから、病の気分でなくて、3食を食っているが、夜中にも襲い来る咳ゲリラに負けて、睡眠不足の日々である。ごくたまには呼吸困難になるほど咳ゲリラが活躍する。それには鼻水と涎という水軍ゲリラが伴うのが汚らしい。

 風邪なんて珍しくもないと思ったが、日記を見ると最近は2022年の10月にひいているが、去年も2021年にもひいていないから、近ごろは珍しいようだ。
 それにしても記憶の風邪は、こうも長くゲホゲホと苦しんだことは無いはずだ。これはてっきりわが身の老化が、風邪ごとき奴にも抵抗力を落としたに違いない。

 若い時は10日も寝込むことは無いし、たとえ寝込んでも治ればすぐに回復するだろうと、気楽に構えていたものだが、歳とるとそうもいかないと気が付いた。
 こうも長く外出しないでいると、足腰が弱ってしまう恐れがある。弱ると他の病が来るかもしれない。怖いことだ。

 そこまで考えたところで、アッと気が付いた。わたしはこの12月から高血圧事件に巻き込まれているのだった。
 そうそう、200もある高血圧発見でその治療に入っているのであった。この風邪のゲホゲホ騒ぎに気を取られてしまって、血圧問題をすっかり忘れていた

 でもこの間も医師処方の血圧薬(その名は安室美人と薬袋に書いてある)を指示通りに服用して真面目である。
 だから風邪の処方薬の3種類ものっでいた4日間は、朝昼夕と食事のたびにどれをいくつ飲むのか、クイズ解いている気分だった。その薬をの飲む習慣だけは高血圧事件を思い出したが、血圧を測るのはすっかり忘れている。

 そしてそれまでは朝飯食わない習慣だったのに、12月からは薬を飲むために朝昼夕の3食を食う結構な習慣が、戻ってきたのは良いことかもしれない。
 でも、高血圧の診察時に「太るな」と医師から言われたのに、3食食うとリスクがあるけどいいのか。

 ヒマな老いの日のヒマツブシを探していたが、この風邪ひきは見事にヒマツブシになった。ゲホゲホジュルジュルと不意にやってくる咳ゲリラと戦うのに忙しいこの年末年始の日々である。もっと違うヒマツブシものにすればよかったと後悔している。
 さていつまでこれが続くのか、日々わずかづつゲリラの威力が衰え行く気配はある。もうすぐ勝つだろうと希望の年始である。めでたい。そこで狂歌一首。

老いぬればわれも放哉をきどりたし「屁をしてもひとり」ナンチッテ

(20250102記)

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2024/12/22

1858【高血圧事件②】八十年を超える運転してると部品にガタが来るのは当然だがそれも病と言うのか?

高血圧事件①から続く)

やあ、ご隠居、久しぶりですね、なんだか元気がないみたい、まさか病気ですか。

あ、熊さんかい、うん、どうも病気になっちまったらしいんだ。

ええっ、でもその顔色や歩きっぷりは元気そうなのに、どうしました?

うん、わたしはご覧のように元気だけどね、先日、ヒマなのでヒマツブシに健康診断をやってみた、そこで医師からオマエは病気だといわれた、だから病気らしい。

たよりないねえ、肝心のご隠居は痛いとか眠れないとか物を食えないとか、あるでしょ。

それが何にも病らしいことは無いんだよ、平生はめったに医院に行ったことが無い、オカシイだろ、いやまあ年取って歩くのが遅くなったけどね。

ヘンですね、あ、わかった、頭がおかしくなったのでしょ、認知症とか、、。

いやいや、医師から言われたのは、血圧が高い、心臓と腎臓がおかしい、太るな、歩け、塩分控えろ、ほかにはえ~となんだっけ、忘れた。

薬を飲んでますか、医師の言うことをきいてますか。

ああ、言われたことはちゃんとやってるよ、どこも何ともないのにねえ、でもね、めったに支払う機会がない医薬代金が高かったから、もったいなくて薬を朝夕に飲んでるよ。

薬ってそういう精神で飲むもんじゃないですよ。

平生は高額の後期高齢者医療保険料を支払うばかりだから、この際にそれを取り戻そうと張り切っているね。

いまに介護保険料も取り戻そうって頑張るつもりでしょ。

そうそう、内緒だけど実はほんとは病気なんだよ、自分では元気に動き回っているのに、医者からお前は病気だと言われると、おお、オレもついに病気老人かあ~って、くよくよ考えるんだよ、だから心の病になったな。

じゃあ健康診断したせいで病気になったっていうのですか。う~ん、病は気からと言いますからねえ、それじゃあまるでご隠居の病は医師のせいと言うみたいです。

そうそう、わたしは医源病だね。

そんな名前の病気があるんですかい。

わたしが発明した言葉と思っていたけど、ネット検索してみたら、医学界にあると分かって驚いたね。わたしにはこんな経験があるんだよ。もう23年も昔のことだけどね、わたしは脚の股関節の骨頭壊死症なる不治の重病と診断された。治療法がないままにいつ倒れるかとビクビクしながら暮らしていたんだ。それが1年ほど後になんとまあ自然治癒してしまった。医師が治る病を不治と誤診したんだ。これも医源病のひとつだよね。医学界では医原病と書いてこれとは若干異なる意味らしいけどね。

なるほどね、でもご隠居がいくら元気といったって、米寿がすぐそこでしょ、もうかなり老朽化した身体だから気をつけて下さいよ。どこか悪いところがあるはず。

そうだね、これだけ長期間の運転をしてくれば、老化して動きがぎこちなくなるのは当たり前、でも老化と故障とは違うと思うよ。故障しやすくはなってるだろうけどね。

なるほど、でも近ごろ病気老人が多いのは、故障者が増えたからでしょ。

それにつけて思うのは、老人が増えすぎたことだ、人間古来の不老長寿願望に、医療技術が応え過ぎてますね、死ぬはずの人間も生き延びさせてしまう技術が完成です。

そう、その上、宗教も文化も生きる願望に応え過ぎたと思うんだよ。長生きするのが最高の生き方なんてことに、だれもかれもがはまり込み過ぎたよ、人間は。

そうですね、それによる人類の繁殖し過ぎで、地球環境問題が起きていますよ。身近には高齢者問題発生ですよ。ご隠居のような元気老人ならまだいいけど、病気老人だらけになっていますからねえ、かといって、現代の倫理ではこれの積極削減はタブーですからね。

でもいずれ、人類が生きるためそのタブーを破る日が必ず来そうだね、これって論理矛盾だね。現代の地球上の頻発する戦争も、男女の境界の崩壊現象も、生物的な面からタブー破壊現象かもしれないね。

そうだ思いついた、ご隠居がオレは元気だと言いつつ歩きまわっているのは、年取って老化も故障も区別する能力なくなったのかもしれませんよ。

何を言うか、俺だって風邪ひくぞ、実は昨日からちょっと咳が出るんだ、何年ぶりかなあ、ゴホン、ハックショ~ン……、故障だあ。

さいなら~、おだいじに~。  (つづく(2024/12/22記)

ーわたしの人生での傷病らしい傷病(◆:長期通院、●:短期入院)ー

◆日光角化症(2017年)http://datey.blogspot.jp/2017/08/1289.html
◆腰椎圧縮骨折(2015年)http://datey.blogspot.com/2015/05/1084.html
●白内障(2012年)https://sites.google.com/site/dandysworldg/hakunaisyo
◆大腿骨骨頭壊死症(2003年)http://datey.blogspot.jp/2012/01/571.html
●左大腿骨関節異常(1978年)、◆メニエル氏病(1957年)、●右腕骨折(1951年)

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2024/12/16

1857【高血圧事件①】当人は痛くも痒くもないけど米寿にして遂に本物の病人になったらしい

●ヒマツブシで健康診断に総合病院へ 

「すぐに専門医に診てもらいなさい」
 目の前に座る白衣の医者が言う。えッ、なになに、どうして?、わたしは怪訝な顔をしたに違いない。
血圧が210もあり危険です
 わたしは何のことかわからないで、ハア?、いや、医師の言葉は聞こえるが、どこも痛くもかゆくもないので、なにが危険なのかしら、。

 今日は近所の総合病院に、年に1回の市公費受診できる老人健康診断にやってきたのだ。
 わたしが風邪さえも引いていないのにこの病院に来たのは、毎日がヒマすぎる、今日はヒマツブシに健康診断にでも行ってこようかな、この辺でやっておくのもよいかな、と考えた結果である。無料だから散歩の続きくらいの考えだった。
 歳とって何となく身体の動きがぎこちなくなったことはわかっているが、それは物が古くなれば人間も当然だろう。

 このまえ健康診断をやったのはいつだったか、十年以上の遠い記憶である。まずは体重身長測定とは懐かしや。記憶の身長から4センチも縮んでいるのに驚いた。そのほかあれこれ検査で、時にはなにか数値を言われたが、もともとヒマツブシだから真剣に聞かないので頭に残らない。聞いても意味が分からないしね。

 そして最後に問診で医師にX線写真とともに出会う風景は、かつて覚えていた通りだった。懐かしや。
 そして上記の「すぐ専門医へ」宣告のあと、医師に何を言われたか覚えていない。おれは実はそんなに重い病人か、そりゃまあ米寿ともなれば仕方ないか、血圧200越えって緊急事態かよ、う~ん、じわじわと落ち込んできた

 何しろめったに医者にかかったことがない、特に内科医には出会った記憶がない。たまに出会うとこの緊急である。でも仕方がない、さて血圧の専門医ってどこにいるんだろうか。
 健康診断が終わって出るときに看護師に、こちらの病院に高血圧の専門医がいるのかと聞けば、循環器系の医師は今日はいない、週に2回午前中しか診ないがよいかと言う。緊急に診てもらえとたった今指示されたこちらは、それでは困る。

 血圧専門医とは循環器医師というのか、そうだ、偶然にもひとりだけよく知っているぞ、それは高血圧症だった亡妻の専属医だった近所のクリニックのN医師がそうに違いない。時々付き添って行ったあそこだと、その足で向かった。亡妻の病がわたしに役立つとは偶然だ。

 そうか210もの血圧は危険なんだ、でも当人は何の変わりはないのだけどなあ、いや、そう聞いて気分が悪くなってきたから、変りがあるあると言うべきか。ヒマツブシが役にたったというべきか。

●循環器専門医を久しぶりに訪ねる

 久し振りにそのクリニックを訪ねて、こんどはこちらの診察とて、さっそく検査がまた始まった。先ほどやった身体検査の結果は来月でないと教えてくれないから仕方がない。1日に2回も健康診断やったことになる。こんどは有料だが仕方ない。

 そしてN医師にいまの検査の分かることの話を聞いた。X線写真をまた見せられ、高血圧のために心臓が膨らみゆがんでいるとのこと。なるほど心臓が偏って膨らんでいて、血管が曲がっている。
 これからそれを直して元にもどすのかと聞けば、それはやらないし必要もないそうだ。なん~だ、でもこれはで素人でも眼に見える高血圧の証拠ではあるな。

 そしてこれからの24時間に心電図測定をするとて、小さな何かを胸にいくつか張り付けられた。そのまま帰宅して寝て明日また来いとのこと。
 これから薬で血圧をゆっくりと下げて行き、常時140/70あたりに安定させるが、急に下げるのは危険なので、薬の調節で時間をかけるとのこと。
 話を聞いただけではよく分らぬし、メモをもらったがそれもよく分らない。家に戻ってネット情報も見てクイズを解く気分だ。暇つぶしにはなるが、知れば気分が悪くなる。

 こうなった状況にあるのは、自分に何か症状があって医師にかかりに来たのではなくて、ヒマツブシに来たのが偶然にも緊急な事態にあったと分ったからだ。ということは、健康診断にこなくてあのまま日々を過ごしていたら、すぐにぽっくりと逝ったのだろうか。

 う~む、それならむしろ歓迎することであったなあ。だって、毎春になると西行を気取って「願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のコロナ」(元歌は、「望月の頃」)と詠っているのだから、10か月遅れでもそれは良かったのになあ。
 こんなことは医師には言えないな、バカにするなと激怒されそうだ。

 と言うことでこの日は、当人は何ともないが周りは大わらわの検査で、まことに結構すぎるヒマツブシになったのであった。結構でないのはクリニックは公費じゃないから5千円もかかったこと。それと「オレも病人かよー」と心が病んできたことだ。薬が出されたが、これは血圧の薬だろうが、心の薬ではあるまい。

 2日目にまたクリニックへ、胸の心電図検査装置を外した。血圧は170台に下がったようだ。医師からの注意は、「塩辛いものを食うな、歩け歩け、歩けば必ず血圧は下がる」であった。どちらも私には問題ない。歩くの大好き、食い物にはもともと執着がない。

 さてこの日から、わが同期同輩友人たちにメールや電話やラインで宣伝である。
「オレもついに病人になったぞ、血圧が200を越えているのだ、どんなもんだあ」と。そうしたら大勢が返事を下さった。お見舞いやご助言も賜った。ありがたい。

 それらで分かったというか悟ったことをまとめると、実はこの歳だとだれもかれもが高血圧で、薬で血圧制御して普通に暮らしているのであるらしい。それも薬をずーっと何年にもわたって飲み続けている方も多い。

 と言うことは、この歳になれば高血圧なんて、珍しくもないヤツのだったのだ。えーっ、そうなのかあ、どうもわたしが独りで騒いでいた独り相撲の感がある。
 友人たちに恥ずかしくなって、騒がせたことをじわじわと謝っている。慌てて長期の約束事を短期への変更まで言い出して、また元に戻すありさま。なんともはや。

つづく(2024年12月15日記)

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2024/12/15

1856【同性婚訴訟】別性かつ同姓強要婚姻制度異議訴訟の次は人数制限と近親制限婚姻制度への異議訴訟かも

●同性婚は憲法違反か? 

 20214年12月14日の東京新聞を開いてトップ記事に、おお、そうか、同性婚を否定する判決が出た、と読んだ。


 この話題は前からあることを知っているが、私的には関係なさそうなので、詳しく知りたいとも思わないで、見出しを見るくらいで来た。
 東京新聞はリベラルな気配を持っているから、その気配にこちらもつい引きずられて、これについては同性婚賛成雰囲気の報道をするだろうと思った。だからこの見出しを読んで、えっ、と思った。

 そうか、「同性婚否定」の判決を下す裁判官がいるのだな、そしてその理由は「憲法13条違反」なのであるか。そうかそうか、わたしには関係ないから、どうでもいいや。
 いや、ちょっと待てよ、憲法13条ってなんだっけ、すぐネットで検索、そうか「個人の尊重か」、とすると、同性婚を否定するという判決の理由は、同性婚は個人の尊重をしないから、であるか、え?、そうなのかい、同性婚の内容をよく知らぬが、なんだか変だな。

 気になるから本文を読んでみるか。あ、そうか、この見出しの意味は「同性婚否定することは、憲法13条違反することだ」という判決なのであった。「同性婚否定『憲法違反』」という見出し文句の「」が抜けているのだ。
 なんだよ、見出しとは正反対に読まされたぞ、紛らわしいぞ、気をつけろ、東京新聞よ。


●婚姻制限制度は崩れるか?


 それにしても人間も動物であるから、当然に雄と雌がいる、という前提の社会秩序は壊れつつあるのは、こも記事を読むと確かだ。人間だけは雄と雌を男と女と言っているが、人間でない雄と雌がどうなのか知らないが、人間はその分類が怪しくなってきた。
 これまではその分類があまりにも厳然とし過ぎていたらしいが、実はそれらの中間とか、もしかしたら全く別の性もありうるらしい雰囲気だ。

 男女の境界が厳然たるものと決めつけて、あるいは決めつけるために諸制度や文化を構築してきた社会が、裾野から水漏れして崩れ始めている。
 いったいどうなるのだろうか、そのようなことを書いた書物を読んだことは無いし、読む気もないし、読まなくても困らないから、ここは素人として面白おかしく勝手に考えることにする。

 性別制限婚姻制度が崩れる次はなんだろうかと考えているうちにもいついた。次は人数制限婚姻制度が崩れる番だろう。
 今のところ婚姻者数は上限2人だが、その人数を超えることができるようになるだろう。一夫多妻、一妻多夫 多妻多夫の可否が裁判に登場するに違いない。

 今までは制度上はないものとしてきているが、現実には「不倫」なる言葉があることから歴然としているように、「2を超える多数婚姻」つまり「重婚」は、この世に存在するはずだ。そういえば国によっては制度上も存在するらしい。そう思うと、実は同性婚もこれまでそうであったに違いない。

 あ、そうだ、もうひとつあった、姓名制限婚姻制度(同姓強制婚姻制度)への異議訴訟がすでに起きている。そして次第に実現に近づく気配だ。
 あ、そうだ、「近親婚」も今のような制限が外れるかもしれない。
 う~む、いろいろあるなあ、これ以上考えるのはわたしには無理だ。でも面白いからヒマツブシにときどき考えてみよう、いつかまた続きをここに書こう。

(20231215記)

ーーーこのブログの関連記事ーーー

2023/10/27【おとなの性教育
人間の性が男女二つしかない時代が終る先の世界を見たいhttps://datey.blogspot.com/2023/10/1721.html

2023/05/31【薄れる境界
男と女・生と死・公と私の境界が曖昧になる現代https://datey.blogspot.com/2023/05/1689.html

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2024/12/10

1855【東京湾原発稼働中】島根原発再稼働も重大だけど東京湾核発電所を忘れるな

 島根県の松江市にある核発電所(島根原発2号機)が、2012年停止から13年ぶりにこの2024年11月7日から再稼働だそうである。
 新基準に適合したから許可になったらしい。82万キロワットの発電能力があるとのこと。なんだかあちこちで核発(核力発電所、ようするに原子力発電所のこと)が動き出しつつある感じだ。

 日本の核発稼働が災害時の避難可能かと話題になるといつも思い出すのは、東京湾にある核発のことである。それがどれくらいの規模なのか、ネットサーフィンで探しても実はよく分らない。
 ある情報は「熱出力60万キロワットの原子炉を2基搭載」とあるから120万キロワット、また別の情報は「20万キロワットの原子炉が2機搭載され40万キロワットの電気出力と推定」とある。

 島根核発が80万キロワット、巨大事故を起こして廃炉作業中の福島第一は4機合計で218.1キロワットだから、東京湾に浮かぶ核発も、40万~120万キロワットとしたら、それなりの大きな規模であることが分かる。
 とにかく、5500人の生活を支えつつ、10万トンもの軍艦や、70機もの軍用機などを動かすほどの巨大エネルギーを生産する2基の核発電炉が東京湾に浮かんでいるのだ。

 その核発は東京湾の南方の横須賀湾内の海上にあり、波に揺れているのだ。そう、核力を動力として備えているUSA海軍の巨大な航空母艦である。
 だがこれは日本の外にあるとみなされるらしく、当然のことに政府の規制の範囲外である。福島事故があっても安全見直しなんてお呼びでない。

関東広域から見る東京湾核発電所の位置


 事故が起きたら影響人口は島根や福島とは比較にならない膨大だろう。なぜこれが話題にならないか不思議である。これをお読みのあなたは、知ってますか?

 首都圏大地震が来たら、どうなるのだろうか。水に浮かんでいるのだから津波にひっくり返されるだろう。そうでなくても大揺れになるだろう。活断層がどうこう言う以前の問題と思うが、これは素人の杞憂かしら。

 船の上につくる核発電所が安全ならば、なぜ全部そのようにつくらないのだろうか。建設用地を買わなくてもよいから安くつくだろう。その稼働の確実性安全性は、軍事施設だから、民生の発電所とは比べ物にならない構造になっているに違いにない。

 あ、そうだ、地震が来たら素早く動いて沖に出て行けば、市街地への影響はないのかもしれない。といっても地震はいきなりやってくるからなあ、間に合うのかなあ。津波が来るまでには時間があるのかな。

 でもなあ、軍事施設だから、どこかからミサイルで狙い撃ちされる恐れは非常に高いだろうなあ。ほかの核発電所だって戦争になれば狙われるだろうが、この航空母艦こそ最初に狙われるに違いない。この空母から30キロ圏に住む人口はどれくらい居るのだろうか。



 それなのに全くと言ってよいほどに一般ニュースには登場しないのは、何故だろうか。不思議でならない。
 とにもかくにも、わたしの住まいは横浜だから、東京湾核発電所(つまり空母ジョージワシントン)からたったの15キロほどだ。事故があれば、あの世に避難するしかない。そこなら2度と避難する必要はないが、戻ることもがきないなあ。

(2024/12/10記)

ーーこのブログの関連記事ーー

2024/04/18【豊後水道で地震】東京湾内に現存する原子力発電戦艦…… https://datey.blogspot.com/2024/04/1812.html

2014/08/10福島原発なみの東京湾巨大原発が稼働中……https://datey.blogspot.com/2014/08/980.html

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2024/12/07

1854【八十路ZOOM】ネット世界で大流行のズームは超高齢者こそが使いこなすべきかも

●米寿前後仲間とZOOM談義 

 穏やかな冬の日の午後、うちのパソコンに八十路の爺顔が2時間ほど並んでいた。ZOOMというバーチャル宴会である。
 12月6日の午後は大学寮同期仲間十数人が、PC画面に顔を並べてZOOM談義をやった。毎月1回の定例で、午後を2時間ほどあれこれとしゃべりあう。家に居ながら集まることができるという、年寄り向きインタネット遊びである。

 今どきZOOMなんて珍しくもないだろう。だが、わたしたちのような八十路半ば、米寿前後の者ばかりの超高齢者たちがやるの珍しいことらしい。
 これを若い知人に話すと、あまりの年寄り仲間であることに驚かれて、かえってこちらが驚く。なんだかバカにされたような気にもなるのが悔しい。
 そもそも年寄りであることを驚かれたり、歳にして元気ですねと言われるのが、気に食わない。差別である。

●ネット原始人のズーム

 でも、考えてみると確かに自分でも驚くことをやっている。なにしろ、わたしの世代はコンピュータ以前の、今から見ると前世紀原始時代の生まれ育ちであり、しかも大学学生時代さえももそうであったもだから。
 さらに社会に出てからも、コンピュータが日常用具の世界になるには、20年以上はかかった。そんな原始人のわたしたちが、いわば最先端?のズームを使うのは、猿がスマホを使うような驚きだろうか。

 社会に出てからコンピュータに出会うのだが、仕事や趣味でその出会い時期や密度は、人によりかなりの差がある。専門的な知識と言うよりも、興味の対象として面白がるかどうかが、その後にかなり違いを生じるようだ。
 わたしはPCの技術的なことにはあまり興味は持たないが、言語の扱いに大いに興味を持った。だからワードプロセサー初期からキーボードに取り組んだ。

 わたしのZOOM仲間の大学同期たちとの交流の連絡手段は電話から始まったが、21世紀になってEメールを使うようになった。
 これが今やSNS時代になっているのだが、これに移行するのは年寄りたちには面倒くさくて、今もEメールが主要手段である。
 電話は補助的になったが、これもスマートフォンによるインタネット電話になり、とにかく年寄りでも否応なくインタネットにすがらざるを得ない。

 このズームなるものは、年寄りにまことに都合がよい。もう足腰の力や減退して、仲間で集まるのがむつかしくなった頃に、このZOOMなる顔見世通信手段が出てきたのだ。
 ZOOMは老人活性化になるし、移動困難になる高齢者こそ使いこなすとよいはずだ。それが、ちょうどコロナによるZOOM出現と軌を一にしているのが、偶然ながらオカシイ。

 これでもう家にいながら顔合わせでバカ話をやれる。すごいのは日本各地にいる仲間はもちろん、カリフォルニア在住の仲間も参加できていることだ。
 その頻度が月に1回だが、かつて電話時代には半年に1回がせいぜいだった出会いと比較すると、格段に親密度が増してきた。これはコロナがもたらした効用である。

ズームは年寄りにぴったりか

 その一方で、家にいながらなのに、ネットの談議にどうしても乗ることができない者が次第に増えてくるのは。年寄りとして仕方がない。たとえPC画面越しでも、年齢相応に面と向かって会話するには、あれこれ故障が出てくる。この世から消えた仲間もいる。そうやって不参加者が増えてくる。

 実はわたしは最近はちょくちょく単語を忘れる。脳内にはその姿かたちは描いているのだが、言葉にするのにちょっと考えることがある。これは脳の老化のせいだろう。
 他人に迷惑かもとZOOMで話しだすのを躊躇する。途中で出てこないと誤魔化すから、つい話がそれる。

 もっと怖いのは、老人お得意の居眠りである。長時間PCを見ていると目はしょぼしょぼするし、そのうちにZOOM中に眠りこけてしまい、目を覚ますとPCに寄りかかっているかもしれない。まあ、お互いさまか、、そこで狂歌一首。

言葉つっかえ目はしょぼしょぼに居眠り
行方も知れぬ米寿のズーム

 さて、このZOOMという老人遊びが、いつまで続くだろうか。誰かがいなくなっても気が付かないままに、だらだら毎月開催しつつ、そのうちに自然消滅かしら、それもまたよし。
 海の向こうから参加できるなら、あの世からも参加できるかとも思うが、去年逝ったやつも3年前に逝ったやつも顔出さないあなあ。

(2024/12/07記)

このブログで関連記事
2023/11/12:1737【老いとネット
https://datey.blogspot.com/2023/11/1737.html

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2024/12/06

1853【コリア戒厳】あちこちで動乱おきつつあるこの地球 いよよ隣に迫り来たるか

「ご隠居、大統領がオカシイらしいですよ」

「え、トランプはまだ大統領になってないだろ、あ、現大統領のバイデンがついに呆けたか」

「いや、太平洋の東じゃなくて西隣コリアの現大統領が突然に革命を、じゃなくてクーデターを、じゃなくて戒厳令を出したってことですよ」

「おお、そうだね、でもすぐにひっこめたろ、すごいねえ、戒厳令ってそんなにお手軽に出したりひっこめたりできるものかねえ、お隣の国では、あ、日本ではどうなんだろ?」

「日本の憲法には戒厳条項はないけど、自民党は緊急事態条項ってのにあこがれているらしいですよ。憲法改正して入れたいとか」

「困った人たちだね、あ、そうだ、もしかしてユンさんは、日本の政治家に警鐘を与えたくて、短時間戒厳令でもどうなるか、見せたかったのかもね、身を犠牲にして日本からまた侵略される恐れを防いだんだよ、きっとそうだね」

「御冗談を、まさか。でもねえ、つい想像しました、海の反対側のUSAで次の大統領トラさんが、来年就任するとになるとやらかしそうなことを、こちらでさきどりしたかとね」

「コリアでは大統領が就任して何年か経つと、必ずスキャンダルが出てきて引きずり降ろされて、下獄するってことが起きますよ」

「そう、太平洋の東に気を取られていたら、西のすぐ隣でも国論分断する騒ぎが起きていたんだねえ、朝鮮半島は南北に分断されているが、その南が内部分裂しようとしているのかなあ」

「えーっ、また動乱じゃないでしょうね、あの朝鮮戦争がまた起きるのですかな、政治的なことはさっぱりわかりませんが、」

「わたしも国際でも国内でも政治的なことはさっぱりだけど、なんだか地球上での争いが次々と起きていて、それが次第に日本に近づいている予感で、暖冬なのに寒気がしてきているよ」

「怖いなあ、南でごちゃごちゃ争っている間に、北からミサイルが飛んで来たら、どうなるんでしょうか」

「そういえば1950年に起きた朝鮮半島の戦争が、当時の敗戦日本が経済復興するのに大いに役立ったってことがあるよ。日本が戦争の兵站基地になって大いに儲かったんだよ、そう、隣国を踏み台にして復興したんだね」

「え、ということは、まさかと思うけど、こういうことを機にして、いや、そうじゃなくて、実はどこかの国の誰かがそういうことを狙って乱をおこし、戦争に持ち込もうとしているのですかねえ」

「いやいや、そういうのを陰謀論といって、バカ庶民がいちばん喜ぶ話だな、気をつけなさいよ」

「あ、そうですね、なんにしても地球がオカシイですね、気候だけじゃなくて、人間がオカシくなりつつあるようですよ、こんなにもあちこちで紛争が起きるんだから」

「そうそう、わたしはもうこの辺でこの乱世におさらばして、いちばん安全なあの世に避難してしまうから、後はよろしく頼むよ」

「あ、卑怯者!、わたしも避難に連れてってくださいよ」

(20241206記)

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2024/12/03

1852【今年の新語流行語】知っているのは候補30中7語、トップテン中の2語のみ

 毎年暮れが来るとどこかから出てくる「今年の新語流行語」なるもの、だれがどうやって選ぶのか知らない。でも毎年、わたしが知っているそれらを数えて、どれだけ世間から遠くなりつつあるかを測定するのである。

 今年2024年のそれがは発表された。また世間が遠くなっている。

わたしが認知する今年の新語流行語印:知っている、×印:知らない)

 候補の言葉と結果を見ると、わたしが知っている言葉のあまりの少なさに、愕然とすることには、毎年のことでもうとっくに飽き飽きしている。
 まず、ノミネートされた言葉30語中で、知る言葉は7語のみであった。これをこれまでの成績と並べてみよう。
  2024年:7(23%)、2023年:15(50%)、2022年:11(37%)、
  2021年:11(37%)、2020年:21(67%)、2019年:12(40%)、
  2018年:15(50%)
 今年のわたしの新語流行語認知度は、これまでで最低であるのはどうしたことか。その原因はわかっているのだ、そう、認知度が下がるとはつまり文字通り今年から認知症にかかったに違いない、トホホ。もう覚悟したからいいのだ。
 
 さて、新語流行語トップテンの内で私が知る言葉はたったの2語である。それは私がオカシイのか、それとも、これらを選ぶ選考委員(がいるのだろう)がオカシイのか、まあ、どちらでもよろしい。
 もっとも、最初から分かっている私の新語流行語認知度の低さの根本的な原因は、TVを全く見ないからである。つまりこの新語流行語とは、TV新語流行語なのである。
 それが証拠には、ネットの世界であれほど毀誉褒貶まみれの新語流行語が、このランキングにはないのだ。それは折田楓である。これこそふさわしい低俗性と政治性を備えた新語流行語だと思うけど、違うの??

ーーーこのブログの関連記事ーーー
2023/11/03・1728【今年の新語流行語候補
TVを全く見ない老人でもこれくらいは珍語流行語を知っているhttps://datey.blogspot.com/2023/12/1754.html

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